どうも、水樹あおいです。
皆さんは「カリスマ」と聞いて何を思い浮かべますか?「天才」「超人的」「生まれ持った資質」とにかく特別でとんでもない人ってイメージですよね。カリスマ性のある人の周りには自然と人が集まってくる感じ。でも実はカリスマ性って生まれ持った才能じゃないんです。カリスマ性は生まれた後からでも身に着けることが可能です。
カリスマ性を身につけることができれば簡単に素晴らしい出会いに恵まれるようになります。
■目次
カリスマ性がある人の特徴

カリスマ性とは具体的にどんな特徴があるのか。調べた実験があります。
2018年、カナダのトロント大学が1000人の男女を集めて4つの実験をして「カリスマ性がある人」の特徴を調べました。その結果、周囲からカリスマ性があると言われている人には次の特徴がありました。
・他人を快適な気分にさせる
・他人にしばしば笑いかける
・誰とでもうまくやれる
・室内で存在感がある
・他人に影響をおよぼす能力がある
・集団を導く方法を知っている
この研究から私達は「他人を安心させること」と「リーダーシップがある」という2つの特性を持っている人にカリスマ性を感じることが分かりました。
また、この研究からカリスマ性には知性と相関がないことも分かっています。学歴がなくてもカリスマ性を発揮してビジネスを成功させているベンチャー企業の社長とか最近よく居ますよね。実際に相手が魅力的な人か判断するとき、多くの人は知性の高さより、「他人を安心させる」「リーダーシップ」があるという2つの特性を重視し、5分以内で印象を決めることもわかっています。
カリスマ性は後天的に伸ばせる

「他人を安心させる力」「リーダーシップ」、そんなもの一般人の僕らにないよ。カリスマ性がある人は生まれつき神様から才能を与えられたごく一部なんでしょ?
そんなことはありません。昔から天性の才能だと思われていたカリスマ性ですが、最新の心理学や行動経済学、脳科学の研究で後からでも身につけることが可能ということが分かっています。アメリカのスタンフォード大学の心理学者エマ・セパーラ博士は、「カリスマ性は伸ばせる」と結論付け、カリスマ性を磨くための6つの能力を明らかにしています。
①共感力
他人の気持ちになって考えることで相手の気分を上向きに変える能力
②傾聴スキル
相手に「この人は私の話を聞いてくれる」と思わせる能力。
③アイコンタクト
相手の考えと自分の考えをシンクロさせるのに欠かせない能力
④情熱
相手への興味。他人の発想や行動を褒めたたえ、相手の気分を上げる能力。
⑤自信
他人から何を言われようと気にしない態度をとることで相手に安心感を与える。
⑥言語化スキル
自分の考えや思っていることを言葉にする能力。
セパーラ博士の論文の最も重要で面白いところはこれら6つの能力が全てトレーニングで伸ばすことができ、結果的にカリスマ性を伸ばすことができると指摘した点です。
カリスマ性を伸ばす5つの訓練

では、上で上げた6つの能力を高めるにはどうすればいいか解説していきます。
今から紹介する方法は実際にクレアモント・マッケナ大学が、ある企業の役員に独自のトレーニングを指導し、8週間で60%もカリスマ性のスコアをアップさせました。それでは順番に見ていきましょう。
アクティブ・リスニング
1つめの訓練は相手の言葉を話しを聞き、その会話に含まれる重要な単語を選んで相手に返すトレーニングです。共感力、アイコンタクト、傾聴スキルが身に付きます。
ポイントは相手の発した言葉をただ繰り返すだけでなく、より感情に突き刺さるキーワードを選択して返すことです。
例えば、「最近、疲れ気味で仕事が手に付かないんだ」という話をしてきたとします。それに対して「疲れ気味なんだ。それは辛いね。何かあったの?」と相手のネガティブな感情に寄り添いながら相手が本当に話したいことを聞き出します。
相手の発した言葉の中で「感情の動く部分」に反応して返していきましょう。
人の話を長い時間聞くのは結構しんどいですが、何分相手に話させることができるか?ゲームだと思って取り組むといいと思います。
無音ドラマトレーニング
これは傾聴スキル、情熱、特に共感力を鍛えることができます。
名前の通りドラマを無音の状態で見て、登場人物は何を考えているのか?と想像するトレーニングです。人物の感情をできるだけ具体的にイメージしましょう。
また、良質なドラマを見ることは、他人の心を読み取る力を伸ばすという研究結果もあります。相手の感情に合わせて相槌を打つことができるようになれば相手の心をがっちりつかんで引き寄せることができます。
ストーリーシェア
自分の伝えたいことを物語や逸話風に変換して伝えるトレーニングです。共感力、言語化スキルが身に付きます。
人はどんな物語でも一旦聞き始めてしまえばその先の続きを想像し、最後まで聞きたくなる生き物です。だからこそ、ストーリーにはメッセージを伝える大きな力があります。
プレゼンが上手い人はこの技術がとても高いです。売りたい商品が何故必要なのか、どう便利なのかを1つのストーリーとして伝えることで商品のセールスポイントをわかりやすく、印象的に伝えることができます。
レトリカル・クエスチョン
レトリカル・クエスチョンとは、質問の形を取ってはいるけれど答えを求めていない問いかけのことです。カリスマ性の高いリーダーが良く使う傾向があり、この技術を身につけることでアイコンタクト、情熱、言語化スキルを鍛えることができます。
しかし、一般的に使われるレトリカル・クエスチョンは人間関係を壊すネガティブな言い回しです。例えば、仕事でミスをして上司に怒られているシチュエーション。上司は部下に「どうしてこうったの?」と質問をします。しかしこの質問は言い訳を聞くためのものではなく、怒りの感情を表明するために使われています。
カリスマ性のある人はネガティブな質問はせず、ポジティブなレトリカル・クエスチョンをします。
「このままつまらない、退屈な仕事を続けるか? それとも毎日ワクワクするような新しい仕事に挑戦するか?」のように使います。人間、こう言われると他にも選択肢があるはずなのに言われた選択肢から選びたくなるものです。この技術は相手に自らの意志で選択させることがポイントです。人間はどんなことでも自分で選んだものに価値を感じるのです。ちなみに「自分で選んで決めた」という実感は幸福感に繋がることがさまざまな実験で分かっています。
具体的な言葉で未来を提示する
カリスマ性の高い人は抽象的な言葉ではなく、具体性の高い数字や事例、データで物事を断言しながら未来の可能性について語ります。具体性と可能性を組み合わせた話し方を学ぶことで自信、言語化スキルが身に付きます。
なぜ具体的な言葉で未来を語るのが大事かというと、人は過去の成績よりも未来のポテンシャルに期待をよせるからです。
投資家グループに関する調査では投資先を紹介する時、「過去にこんな成績を残してこういうことができる」とアピールするよりも、「この人のプランにはこのような可能性が秘められています」とアピールした方が多くの資金が集まりました。
ただし、将来への可能性をぼんやりと伝えても効果はありません。具体的な事例やデータ、数字に基づいて話すことを心がけましょう。「今年は去年よりも売り上げを150%上昇させます。」といった具合です。
上の5つの訓練を続けていけば誰でも後天的にカリスマ性を高めることができます。友達や家族と話す時にぜひチャレンジしてみましょう。慣れてきたら上司や先輩に試してください。
まとめ
今回紹介した5つの訓練は簡単に観に着くわけではありません。実験だと思ってトライ&エラーを繰り返しながら少しずつものにしていきましょう。
カリスマ性を高めることができれば人が集まり、あなたの助けとなってくれるでしょう。
今回の記事はメンタリストで有名なDaiGoさんの書いた「超人脈術」という本を参考に書きました。DaiGoさんの本は自分の経験則で書いてあるのではなく、説得力のある研究機関が行った実験や研究のデータから得られる事実が書いてあります。説得力があって好きです。興味を持った人は読んでみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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