※この記事は2020年1月12日に更新されました
最近勉強の一環として「孫子の兵法」を読んでいる。きっかけはとある戦車に乗って戦うクソゲーオンラインゲーム内のクランHPでの記事である。「〇〇は戦略ゲームである。つまり、上手くなるには頭を使っていろいろ考えないといけない。だから兵法を読め」そんな内容だったと思う。だから読んでる。けっこうおもしろい。
「孫子の兵法」は中国の大昔の武将である孫武が書いたとされる兵法書で、内容は戦争の準備の仕方や戦い方などだ。
※孫武が実在せず、別の人が書いたという説もある
「戦争のやり方なんて勉強して意味あるの?お前は戦闘狂なの?バカなの?死ぬの?」「そんな古い本読んで現代社会で役に立つの?そんなことより早く就職しろ(笑)」と思うかもしれないが読んでみたらビジネスはもちろん、スポーツやゲーム、恋の駆け引きにまで応用できそうでとても面白い。ぶっちゃけ恋の駆け引きなんてしたことないんだけど絶対役に立つ。知らんけど。
今回は「孫子の兵法」をちらっと紹介する。ちゃんと読み終わって理解した後、僕の復習も兼ねて詳しくブログにまとめようと思う。詳しく知りたい人はもう少し待って欲しい。というか急ぎなら別のページへ行った方が分かりやすいし手っ取り早い。
孫子13篇
孫子は全部で13篇で構成されている。
1 | 計篇 | 戦いの前の態勢整備と情勢の分析について |
2 | 作戦篇 | 戦うための資金の見積もりと予算の立て方 |
3 | 謀攻篇 | 戦いでの手段の選択、将軍の登用と指揮権の委譲について |
4 | 形篇 | 攻守の選択をどうするか、守備固めと分析用のデータの活用について |
5 | 勢篇 | 軍隊をうまく統率し、兵にノリをもたらす方法 |
6 | 虚実篇 | 迎撃戦で敵の隙をつく戦略 |
7 | 軍争篇 | 前哨戦での不利を挽回する戦略 |
8 | 九変篇 | 前線で局面を利用して勝利を得る戦略 |
9 | 行軍篇 | 戦いのさまざまな局面に対処する具体例、小さな兆候から局面を読み取る方法 |
10 | 地形篇 | 各局面をモデル化し対処する戦略 |
11 | 九地篇 | リスクの高い戦いに臨む際に組織のリーダーが取るべき戦略 |
12 | 火攻篇 | 戦いを収束させる戦略 |
13 | 用間篇 | 情報探索者の活用と諜報活動のイロハ |
1~3が戦いの準備、4~6が戦略の基本的な考え、7~12はさまざまな状況での戦略の立て方、13は情報対策について書かれている。
これだけじゃ内容が想像できないと思うので内容も簡単に書いてみた。
1.計篇
準備の兵法。無謀な戦争はしない。戦争を決断する前に、戦争をするべきか避けるべきか、実際に戦争になった時の被害の大きさを考える。
2.作戦篇
お金の兵法。戦争にかかるコストを考える。戦争を長期化させない。予算の見積もり方など。
3.謀攻篇
計画の兵法。戦わずして勝利を収める。破壊を伴う勝利よりも戦わずに敵を屈服させることが最善。
4.形篇
不敗の兵法。負けないための足場作り。勝てなくてもとにかく負けないように防御を強化する。守備の態勢をとると戦力に余裕が生まれ、攻撃の態勢をとると戦力は不足する。
5.勢篇
統率の兵法。統率の重要性や自軍の勢いを利用する方法、敵の勢いを崩す方法など。
6.虚実篇
必勝の兵法。戦争での主導性を発揮する。敵が攻撃できないように戦う。敵を操り、自軍は操られないようにする。
7.軍争篇
幻惑の兵法。不利な条件を逆手にとること、敵をかく乱することなど
8.九変篇
逆境の兵法。最悪の事態の防ぎ方やおこしたくない事態の事前策を講じるなど
9.行軍篇
分析の兵法。安全な拠点を築く、危険を見極める、敵の内情の分析など。
10.地形篇
賢将の兵法。判断に責任をもつこと、部下の心をつかむことなど。
11.九地篇
逆転の兵法。リスクをとって挑戦する際の対処法、不利な状況での戦い方など。
12.火攻篇
詰めの兵法。攻撃目標を絞ること、戦いの収束点を開戦前から決めておくことなど。
13.用間篇
忍びの兵法。情報収集にコストを惜しまないこと、情報漏洩には厳罰にあたることなど。
部活などスポーツでの戦術の立て方、リーダーの心構え、情報戦etc・・・パッと見ただけでもいろんなことに応用できそうだ。個人的に今ハマっているバトルフィールドV(FPS)にも応用できそうだ。
直接役に立たなくても物事を論理的に考える練習くらいにはなると思うから一度は読むことをおすすめする。というか教科書にして中学か高校で勉強してもいいくらい完成度が高い。数学や英語も大事だけどこういう自己啓発本で勉強するのもたまにはいいと思う。勉強できても使えない社会人の話とかたまにTwitterで聞くしね。働かずに国の金で勉強してるお前が言うなって?はい、ごめんなさい。はやく就職します。
戦う目的は利益
「孫子の兵法」は戦争をする目的は勝利することではなく、勝利した結果得られる何らかの利益だ。という前提で書かれている。
利益と損失を計算して利益が得られなければ意味が無い。できるだけ損失を出さないことが最良の戦略であり、利益が出ない戦いは避けるべきとされている。このため、「孫子の兵法」は兵法なのに好戦的ではないとよく言われている。
勝つことだけを目的に後のことを考えずに戦った結果資源が無くなり共倒れ・・・なんてことになったら別の敵からすぐに襲われるから意味が無い。実に合理的な考え方である。
こうした考えは現代でも応用がきく。
孫子の兵法は負けない兵法
上でも少し書いたけど「孫子の兵法」って基本的に負けないための兵法で全然好戦的ではない。
とにかく勝てないなら戦いを避けろというのが基本スタンス。「不利な状況で戦う戦術」も書いてはあるが基本は不利な状況では戦わないことが推奨されている。相手と自分のことをよく分析する、戦いになった時のリスクを考えるなど準備が大切だ。
こちら側が不利なら攻撃せずに守りに徹し有利になってから反撃する、不利な場所では戦わずに有利な場所で戦う、相手を混乱させて敵の戦力を低下させるなど・・・言われてみると当たり前と納得するけれど軽視しがちで勉強になる。
「孫子の兵法」の応用は読んだ人次第
結局「孫子の兵法」って考え方というか、発想のヒントみたいなもので具体的な方法は書いてない。というか書いてあったとしても兵法は基本的に戦争をしない一般人では使えない。
「孫子の兵法」は状況毎にどう考えるべきか基本が書いてあるだけであとは臨機応変に動けと書いてある。逆に言えば応用の幅が広いから戦争だけでなくビジネスやスポーツ、ゲームにまで応用できる。
気が向いたらこのブログに詳しめの解説載せようと思います。
読んで無駄になることは無いと思うからみんなも是非読んでみて。
それではノシ
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