2輪で走るバイクはTCSの恩恵が大きい!
雨の日にバイクで走行していてタイヤが滑って転びそうになったことはありませんか?
4輪の車と違って2輪のバイクはタイヤが滑る=転倒の危険があるので車以上に安全装置の役割が重要になってきます。
今回は安全装置の1つ、TCS(トラクションコントロールシステム)について解説します。今後のバイク選びに活用してください。
ちなみに同じくらい大切な安全装置であるABSの解説は別記事にまとめてあるので一緒にどうぞ。
TCSとは?
主に車に搭載されている安全装置です。
TCSは雪道や濡れた路面を走っている時、タイヤが空転(空回り)したらそれをセンサーで検知して滑るのを防ぐことが役割です。
最近ではこのTCSがバイクにも搭載されるようになりました。
これにより、コーナーの立ち上がりでアクセルを開けすぎてリアタイヤがスピンして転倒したり、マンホールの上でアクセルを開けて滑ってしまったりということも防いでくれるようになりました。
濡れたマンホールには何度もヒヤッとさせられているのでTCSが欲しいなと僕も思っております(;^ω^)
筆者が乗っているYZF-R1 06年式はTCSどころかABSすらついていません(笑)
ABSと合わせることにより、バイクの安定感が段違いに変わるのでバイク選びの時、TCSが搭載されているか確認するライダーが増えています。
TCSの仕組みは?
濡れた路面を走っている時にアクセルを大きく開けるとその場でタイヤが空回りすることがあります。
タイヤが空回りすると車と違って2;輪のバイクはバランスを崩しやすく最悪、スリップから転倒してしまいます。
このような危険を防ぐためTCSはタイヤの回転数をつねに監視して、空回りがあれば瞬時に検知して自動でエンジン出力を落としたりABSを作動させたりしてタイヤの回転数が同じになるように調節します。
このためTCSが搭載されているバイクは雨などで多少路面状態が悪くても安定感が高いです。
TCSはこんな時に役に立つ
「そもそもバイクは車と違って屋根がついていないし雨の日は乗らないしTCSはいらない」と思っていませんか?
確かに雨の日に乗らないのであれば普段恩恵を感じることは少ないかもしれません。
でもツーリング先の知らない土地で予想外に舗装状態が悪い道を通らないといけない時や、舗装されていない地面むき出しの道路で転倒するリスクを抑えてくれます。
特に重量感性が大きくエンジン出力も高い大型バイクはリアタイヤが空転すると転倒しやすいのでTCSの恩恵を受けやすいです。
モード選択できるバイクもある
GSX-S1000の場合・・・
- モード1:スポーツライディングに適した介入度。TCSのサポートは最小限。
- モード2:一般走行に適した介入度で市街地走行やツーリングに最適。通常時はこれが安定。
- モード3:ホイールスピンをもっとも敏感に察知して介入する。雨の日や未舗装路の走行に。
- OFF:サーキット走行などTCSが邪魔な時に。
GSX-S1000のようなスポーツモデルのバイクはトラクションコントロールの介入度を選択できるモデルもある。これは走行状況によってある程度スリップさせたほうが自然な場合もあるからです。
まとめ
バイクは4輪の自動車に比べてタイヤの空転による転倒のリスクが高いのでTCSを搭載するメリットが高いです。
TCSなどの電子制御があると自分でバイクを操る楽しさがなくなってしまうという声もあります。
確かに自分でアクセルを調節して走るのは楽しいです。また、何度かスリップして学習しないとライディングスキルが磨かれません。
しかし、どんなにベテランのライダーでもTCSはあったほうがいいです。
雨ならまだしも道路が凍結してあったら安心して走れませんからねw
昔一度だけやむを得ず凍結してる道をバイクで走ったことがあるのですが生きた心地がしませんでしたw
そういった予想外の状況でもTCSがあれば電子制御で転倒することを防いでくれます。
安全に走行するためにはTCSがあったほうがいいでしょう。
(最悪嫌だったらOFFにすればいいしね)
以上TCSの解説でした!
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